
エコカラットは壁紙や珪藻土といった室内用の壁材と比べて優れている点が多いです。エコカラットは陶器やタイルの原料をベースに自然素材を加えた材料を使用し、微細な孔からなる非常に多孔質な構造となっています。このため表面面積が広く、様々な物質を吸着できます。そのためまず、調湿作用に優れます。
多孔質の間に湿気をため込むことができるため、湿度が高い時には吸収、湿度が低い時には湿気の排出を行い、室内の湿度を一定に保つ働きがあります。イメージとしては珪藻土や土壁で作られたワイン貯蔵庫のような感じだと思います。調湿作用は珪藻土に比べ3~5倍と言われています。またこの多孔質構造ににおい物質を吸着する能力があります。
生活臭の主な成分メチルメルカプタン、トリメチルアミン、アンモニア、硫化水素といった悪臭物質の吸着能力が珪藻土よりも優れているという分析結果があります。さらにシックハウス症候群の原因となるVOC(揮発性有機物質、ホルムアルデヒドやトルエンなど)の吸着能力にも優れています。これらすぐれた能力は微細孔が豊富な多孔質構造が実現しています。このように優れた能力があるエコカラットですが、自分で施工できるということも大きなポイントです。
通常は脱衣所や寝室など湿度やにおいが気になる部屋に施工してもらうと思うのですが、自分で施工できるとなると後からいろいろなところにも設置できます。たとえばにおいが気になるシューズクローゼットや押し入れなど、直接壁に貼るだけでなく、置くだけでも効果が期待できます。このようにいろいろな用途に気軽に使用できるようになっています。デザインも豊富になってきており、家の建材としてだけでなく、アイデア次第で様々な用途に利用できると思います。
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